江戸時代佐伯本家より養子に来た初代勇蔵がその秘伝を伝え柚子をくり抜き砂糖、白味噌、柚子、米の粉、餅の粉を混ぜて蒸した丸ゆべしを西条藩主 松平左京夫公に献上致しましたがゆべしを本業とした始めです。
ゆべしの起源は足利時代といわれ、文献に載ったのは江戸時代 将軍の祝い事の記録に柚べしとあり、格式の高い料理の一つに なっています。
ゆべしは武家の保存食として作られたものですから蒸し直して お召上がりになりますと馥郁とした風味をいっそうひき立たせ ます。
本家の当主には初代以外は二つの名前がございます。 生まれた時の名前と当主となる時継承する”勇蔵”の名前を 襲名するのが習いです。 当主の責務とともにその名を継いで参りました。
慶応三年の創業以来、現在四代目勇蔵でございます。 その名とともに秘伝の味を守り続けます。 |